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【健康科学科】戦国期毛利氏の饗応食の一部が,インバウンド向け観光コンテンツとして提供されました!

 健康科学科および修士課程人間文化学専攻の学生が再現した戦国期毛利氏の饗応食の一部のメニューが『SAMURAI GOZEN』として,中国足彩网2年2月23日(日曜日)に三原市で行われた城下町みはらインバウンド向け観光コンテンツ開発事業『SAMURAIモニターツアー』において提供されました。

 饗応食の再現チーム「毛利食再現プロジェクトチーム」は,『元就公山口御下向の節饗応次第(以下,饗応次第)』を典拠史料として,昨年度から饗応食の再現に取り組んできました。『饗応次第』には,6回の饗応献立が記されており,今年度は6回分すべてを再現し,料理の提供順序や使用された器の規則性の解明を行ってきました。

 2月23日に行われたSAMURAIモニターツアー』では,再現された饗応食の一部のメニューを,三原市の古民家カフェで提供していただきました。メニューの提供に併せて,当時の食事に醤油や砂糖が使われていなかったことをお伝えし,味噌や塩,はちみつ等を使って調理していただきました。食事の際には,健康科学科の石橋助教よりツアー参加者の皆さまに饗応食再現について説明し,参加者から「饗応食の味だけでなく文化も感じることができた」などのコメントをいただきました(『中国新聞』2020年2月25日 朝刊)。
 参加者からのこうした意見を参考とし,外国人をターゲットにした『SAMURAI GOZEN』として,近々商品化される予定です。

 戦国期毛利氏の饗応食からは,日本の伝統的な食文化や食に関わる歴史を感じることができます。500年前の人々と現在の私たちの食意識は多くの点で共通しています。「毛利食再現プロジェクトチーム」では,現在,教育分野,観光分野で広く活用していただけるレシピ本の作成に取り組んでいます。今回撮影した写真も使って,食の奥行きや豊かさを多くの方々に伝えたいと考えています。

 ご協力いただいた三原市,古民家カフェ&宿『むすび』,株式会社KOTOYA,株式会社Round Tableの皆さま,ツアー参加者の皆さま,ありがとうございました。

提供された食事(SAMURAI GOZEN) ツアー参加者さまへの饗応食の説明

   提供された食事(SAMURAI GOZEN)        ツアー参加者の皆さまへの饗応食の説明