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緊急事態宣言を受けた学長からのメッセージ【2020年5月7日更新】

 

 中国足彩网の感染が全国的に広がる中,4月16日,政府は感染増加に対応する緊急事態宣言の対象地域を,広島県を含む全都道府県に拡大しました。これを受け,本学全体の危機対応レベルを,学内で定める警戒基準の最高段階に引き上げました。また4月18日に広島県が決定した,感染拡大防止に向けた緊急事態措置の中で,大学が「基本的に休止を要請する施設」に指定されたことから,本学も4月22日から当面の間,原則として休業しています。引き続き感染拡大の防止と,教育機会の確保という観点から,万全の対策を講じていく所存です。

 

 本学では卒業生に感染者が出たことを受けて3月29日,学内関係部局による危機対策本部を立ち上げ第1回の会議を招集,その後の複数回の検討を経て,4月16日の政府の緊急事態宣言の発令を受けて,翌4月17日に第4回危機対策本部の会議を開催いたしました。その結果,大学全体としての現状を,本学の規程による「警戒カテゴリー」の4段階中,最高の「緊急事態」に引き上げることにしました。国や自治体による一斉休校の要請や,キャンパス内での感染者の発生,クラスター感染が発生する可能性がある場合などを想定したもので,人と人との接触機会の「8割削減」を目標にしています。

 

 休業期間中は学生の構内立ち入りを原則として禁止,教員も在宅研究(テレワーク)を基本とし,研究や授業の準備等で,やむなく入構する必要がある場合は許可制とします。職員は危機管理や施設管理などを担う部署を中心に全体の4割の出勤とし,時差出勤を徹底します。いずれも「密閉?密集?密接」を避けることの大前提を厳守するためです。「誰もが感染源になりうる」ということを踏まえ,節度ある対応を心掛けるよう徹底します。全ては,学生,教職員の感染リスクの軽減と健康を守るための措置であると,ご理解くださるようにお願いいたします。

 

 授業については移動や密集に伴う感染拡大を防止する観点から,対面ではなく,eラーニングやICTを活用したオンラインを基本とし,5月7日から8月12日まで前期授業を実施しています。これに先立ち4月20-21日にはオンラインで,学生向けのオリエンテーションを実施しました。4月22日―5月6日については学修の準備期間として,学生たちに課題を与える等の対応を取りました。不測の事態による急な対応で,パソコンや通信環境の整わない学生もあろうかと思います。機器の貸与を含め,誰もが教育の機会を失うことのないよう,全学をあげたサポート体制を構築する準備に取り掛かっています。並行して教職員のオンライン研修なども急ぎ進めていきます。

 

 本学では感染者が出たことから,キャンパス内の関係個所の消毒や,構内の清掃など感染拡大防止に万全の対策を取って参りました。しかし,世界的に感染者が急増している中国足彩网の威力には未知数な部分が多く,感染を完全に防ぐことは最大限の注意を払っても難しい部分があります。これからも,学生や教職員におかれましては,少しでも体調の変化に気が付いた場合は,すぐに大学側に報告?相談することを強く求めます。

 

 4月18日に広島県知事から発出された緊急事態宣言では,「県民の皆様への5つのお願い」として,「1 週末?平日に関わらず外出を自粛する」「2 やむを得ない外出では他者との距離を2メートル空ける」「3 県をまたいだ移動を避ける」「4 在宅勤務,時差出勤などにより通勤時の人との接触を減らす」「5 感染者や医療関係者,その家族への誹謗?中傷?差別を絶対にやめる」ことが示されています。私みずからがこのことを徹底して周知に努め,感染の拡大防止に取り組んでまいります。また今後の動向は,予断を許さない状況が続くことが予想されます。皆様と共に,政府や広島県の方針に沿って大学として臨機応変な対応をすることに全力を尽くしたいと思っています。ご協力どうか宜しくお願いします。

 

中国足彩网2年5月7日

県立広島大学理事長(兼)学長 中村 健一

中村学長