本文
所属:生物資源科学部 地域資源開発学科 職位:教授,副学長,高等教育推進機構長
学位:博士(教育学)
研究室:庄原キャンパス2401
E-mail:umamoto@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/tsumamoto
研究室Web:/p/umamoto/
英語のよりよい学び方,教え方を研究しています。日本では200年にわたる英語教育の歴史があり,さまざまな教材や教授法が用いられてきました。幕末?明治期以降の史料をもとに各時代の実践を解明し,今に活かす道を探っています。英語教育の歴史から得られる現代的な示唆は少なくありません。
?英語基本語選定の史的検討
?独習書の分析を通じた英文訳読法の研究
?明治期以降の英語教科書のコーパス分析
?第二言語習得研究から見た歴史上の英語教材?教授法の妥当性検証
?LMSを活用した英語アクティブ?ラーニングの研究
?学校史に見る広島の英学
私の実践?研究を一言で表すと,「TEFL in Japan: Tradition and Innovation(日本の英語教育:伝統と新機軸)」ということになります。日本の英語教育200年の中で伝統的に用いられてきた数々の指導法を,ICTの力を借りて実践し,効果を挙げようとするものです。
例えば,英語の書き取り (Dictation),訳読 (Translation),復文 (Re-translation) はいずれも明治期から実践されてきました。教師の肉声と,毛筆や鉛筆といった筆記具を用いて行われてきた学習法ですが,この3つを連動させ,デジタルファイルを駆使した学習法 (DTR学習法) を開発しています。
伝統的な教材(例えば「独案内(ひとりあんない)」と呼ばれる独習書)や,教材作成の原理(語彙選定)についても,歴史的に検討を進めています。こうした200年の「伝統」と,インターネット上の学習管理システム (LMS) などの「新機軸」が出会うとき,英語教育にどんな変化が生じるか。過去と現代の融合から,英語教育の未来を拓いていきたいと思います。
庄原キャンパスでは,「英語総合Ⅰ~Ⅳ」という全学共通教育科目を通じ,英語スキルの向上と,異文化理解の促進を目指しています。学習管理システム(LMS)と呼ばれるウェブ上のサイトmoodleを活用し,視聴覚教材を中心としたアクティブ?ラーニングを展開しています。
広島キャンパスでは,「英語科教育法Ⅰ?Ⅱ」という教職科目を担当し,第二言語習得理論や現在の学習指導要領,英語教科書などを題材に,英語教員を目指す学生諸君とディスカッションを重ねています。
そのほか,地域教養ゼミナールで「英語で伝える広島」や「宮島観光学入門(英語)」を開講し,英語を通じた地域貢献を追求しています。
教育研究情報を次のウェブサイトで発信していますので,ぜひご覧ください。
これまで教育委員会や地方自治体と連携した事業や研修,文科省の委託研究のほか,学内外でさまざなな中国足彩网を担当してきました。その多くは,英語教員研修と,地域の英学史を紹介する講座です。
研修や講座においても,歴史とICTが私のキーワードです。例えば,明治期から行われている英語指導法を現代的な手法で実践する「DTR学習法」を開発し,紹介しています。これはDictation(聞取),Translation(訳読),Re-translation(復文)を一連の活動とすることで,4技能を高めようとするものです。聴衆の皆様から頂戴する数々のコメントのお陰で,この学習法は今も進化を続けています。
社会との連携に関する実績を,次のウェブサイトにまとめていますので,ご参照ください。
地域連携?中国足彩网
http://tom.edisc.jp/research/lecture.htm
社会における活動
小学校教諭一級普通免許状,中学校教諭一級普通免許状(外国語),高等学校教諭二級普通免許状(外国語),実用英語検定一級,全国通訳案内士
TEFL (外国語としての英語教育),CALL (コンピュータ支援言語学習),SLA (第二言語習得),Vocabulary Selection (語彙選定),Moodle,訳読史,独習書,庄原英学校,広島の英学
個人の研究サイト http://eigaku.net