本文
所属:地域創生学部 地域創生学科 地域文化コース 職位:講師 学位:博士(文学)
研究室:広島キャンパス1913号室
E-mail:r-fukuda@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/fukuda.ryo
昭和期の文学、とりわけ三島由紀夫の小説?戯曲について研究しています。作中の細かな表現と、作品?作家を取り巻く時代的状況とが、どのように連関しているのか、資料の博捜と作品の精読を通じて明らかにしてゆくことを、研究目標として掲げています。
三島由紀夫の小説?戯曲に関する多角的研究、敗戦前後の「日本浪曼派」周縁の文学的動向に関する研究、国語教科書掲載作品に関する分析?教材研究
戦後の日本を代表する文学者である三島由紀夫(1925~1970)が著した小説?戯曲について、継続的に調査?分析を進めてきました。特に近年は、青少年期の三島が愛読した書物が、彼の創作に与えた影響について考察を行っています。その関連で、戦前期の文壇を席巻し、三島にも多大な影響を与えたとされる「日本浪曼派」と呼ばれるグループの文学運動についても関心を持っています。
それと同時に、(主に高校の)国語教科書に掲載されたことのある小説に関する研究?教材分析にも取り組んでいます。現在は、森鷗外「舞姫」や夏目漱石「こゝろ」、太宰治「富嶽百景」といった所謂「定番教材」のほか、佐多稲子「キャラメル工場から」や宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」、原民喜「夏の花」などの小説に関しても、本学での授業などを通して考察を深めているところです。
詩や戯曲、小説といった文芸作品を「読む」ということは、果たして作品から「作者の意図」や、それに関連する「メッセージ」らしきものを発掘する(?)行為ばかりを指すのでしょうか。しばしば人々は、作品の中から作家自身の「影」や「声」なるものを掴まえることに必死になるあまり、作品を構成している「言葉」そのものを、いとも容易く素通りしてしまいます。
作品をより豊かに「読む」上で重要なのは、おそらく「文学的」な「感性」(とはいったい何のことを指すのでしょうか?)でも、「作者」からの「メッセージ」なるものをまっすぐ受け取ろうという「真摯な態度」でもないでしょう。作中に張り巡らされた「言葉」の連鎖それ自体を拾い上げてゆこうとする「丁寧さ」こそが、われわれを「予定調和的」な読みの「制度」から解き放ち、そして「読む」という体験を、真に刺激的なものに変貌させるでしょう。本学での学びを通して、「読む」ことの悦びを、ぜひ一緒に体験しましょう。
三島由紀夫や日本の近代文学に関する中国足彩网や、中学校?高等学校での出前授業の講師を担当することが可能です。レポート?論文などの「学術的な文章」の書き方、いわゆる「アカデミック?ライティング」の方法に関しても、講座を実施することができます。
また県内の企業が主催する作文コンクールの審査のほか、高等学校国語教科書の教師用指導書の執筆といった業務に携わった経験を有します。
高等学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭専修免許状(国語)
日本近代文学、昭和文学、三島由紀夫、日本浪曼派、国語教科書