本文
10月28日にオンラインで開催された2023年度(第74回)電気?情報関連学会中国支部連合大会(以下,中国支部連合大会)において,研究成果を発表した情報分野の学生2名が学会から表彰されることになりました。
中国支部連合大会は,毎年開催される学会で,中国地方の大学や企業に所属する学生や研究者が研究成果の発表の場として活用されています。今年は,オンラインで10月28日(土)に開催され,県立広島大学の情報分野からも複数件の発表が行われました。
中国支部連合大会は,情報処理学会,電子情報通信学会,電気学会,照明学会の4学会の共催で開催されましたが,研究内容に関連する学会がそれぞれ発表内容の評価を行っています。
この度,県立広島大学の情報分野から発表された以下の2件の発表に対し,情報処理学会中国支部が表彰を行うとの連絡をいただきました。
この度は,2件とも優秀論文発表賞として表彰されるとのことです。
なお,1は,自然災害発生時に被災情報を迅速に収集することを目的にスマホなどのすれ違い通信(DTN:Delay/Disruption Tolerant Networking)の技術を導入したシステムの開発を提案したものです。特に,今回の発表では,脈拍,血圧などの時間的に変化する被災者のバイタル情報などをデータ取得後からできる限り短時間で配送する性能をAoI(Age of Information)という基準で評価した結果を報告しています。
また,2は現在の温室効果ガス排出量の多くの割合を占めるCO2削減のために,CO2を排出しない電気自動車(EV)の普及を後押しするために,化石燃料に依存しないBEV(Battery EV)従来のうち,プラグイン充電ではなく,バッテリー交換型EVをモデル化し,交換用予備バッテリー数の設定とそれによる走行特性へ及ぼす効果などを評価した結果を報告しています。
どちらも,地域社会にとって重要な課題を取り扱った研究テーマであり,そのテーマが評価されたことはとてもありがたいことです。
2名の学生は現在4年生ですが,来年度は大学院に進学し研究を継続する予定です。この後も継続した研究成果を得られることを強く期待しています。
2名の学生のオンライン発表風景