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2023年は、FAO(国連食糧農業機関)の定めた国際雑穀年(International Year of Millets)です。
1月7日に日本大学生物資源科学部(神奈川県藤沢市)で雑穀研究会主催(後援 日本雑穀協会、日本熱帯農業学会)の国際雑穀年記念シンポジウム「雑穀の新たな潮流」が開催されました。本学から、福永教授が、「アワの遺伝学」というタイトルで講演し、アワをはじめとする雑穀類の遺伝学やゲノム科学の進展について講演し、パネルディスカッションでも今後の雑穀遺伝資源や育種についてコメントしました。他にも台湾での雑穀の栽培や育種の現状、雑穀の一つキヌアの栽培や利用、化学的方法を用いた雑穀類の伝播についての考古学など学際的な講演会となりました。
人口増加や気候変動など先が見えない中、イネ、コムギ、トウモロコシなど主穀類だけではなく、ストレスに強く栄養価に富む雑穀類が世界的に注目されています。国際雑穀年は世界的に多くの活動が期待されます。
なお、本シンポジウムについては、日本農業新聞1月8日3面にて取り上げられました。
県立広島大学生物資源科学部での研究はこのように学外の多くの研究者と結びついて展開しています。
福永教授は、2022年12月には岡山大学資源植物科学研究所 中国足彩网4年度共同研究拠点オンラインワークショップ「イネ科作物の穂先突起の形態を制御する遺伝子」でも講演しています。このワークショップでは、イネ科作物の形態形成に関わる遺伝学について議論しました。また、2022年10月には、関東雑草研究会(オンライン)では、「新たなモデル植物Setaria」 のタイトルで、ゲノムが解読されているエノコログサの雑草学への応用の可能性について講演しました。食料生産、雑穀の育種、雑草の生態学的研究、イネ科植物の形態形成や進化の基礎研究など射程圏の広い研究を展開しています。
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