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卒業生たちが社会でどのように活躍しているかを紹介する“【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声"を昨年から不定期で連載しています。久しぶりの掲載となりますが、阿部研究室(生体機構学研究室)の卒業生の声をお届けします。研究室で学んだことをいかして、胚培養士のお仕事をされています。
白石 真璃菜さん(佐世保西高等学校 2021年生命環境学部生命科学科卒業)
Q.今はどういうお仕事をされていますか?
不妊治療のクリニックで胚培養士という仕事をしています。受精卵を育てて患者さんに胚移植をしています。
自分の育てた受精卵による妊娠、出産の報告を頂くと非常に嬉しく思い、やりがいを感じます。
Q.庄原キャンパスでの学生時代はどのように過ごされてましたか?
学業、アルバイト、サークル、旅行に時間を費やしていました。
アルバイトは複数掛け持ちしましたが、特に4年間通して魚屋でお世話になりました。巻き寿司を作ったり接客をしたりして、賄いは鮮魚を使ったお寿司を頂いていました。そのおかげで高級お寿司しか食べられなくなりました。庄原に行ったらぜひ立ち寄って欲しい魚屋さんです。
サークルは野球部マネージャー、学友会(生徒会のようなもの)に所属し、他大学や他キャンパスとも関わることが出来ました。
Q.庄原キャンパスで思い出に残っていることは?
3年次に阿部研究室に配属され、朝早くから夜遅くまで2年間毎日一緒にいたため、同期との思い出が1番濃いです。誕生日にはケーキを準備して同期とお祝いをし、研究室で鍋を囲んだのもいい思い出です。他にも沢山思い出があるのですが、後にも先にも出来ないような経験をさせて頂きました。
高校生のときに生物の授業が楽しく、もっと詳しく学びたいと思い、本学科を志望しました。
Q.庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?
阿部研究室では、ウシ卵子の体外成熟について研究を進めました。現在の仕事はヒトの卵子や精子、受精卵を扱っており、研究で行った顕微鏡での操作や身につけた知識をそのまま応用して生かしています。
また、学会に参加し日本の生殖医療について研究も行っているのですが、講義で学ぶ統計学も非常に役に立っております。
Q.他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?
初めて庄原に行った時に1番驚いたのは牛の匂いです。牛の匂いが強烈でした。4年間生活してもその匂いに慣れず、ずっと嫌でしたが、今となっては熊本の阿蘇に遊びに行くと牛の匂いがして、庄原の楽しかった日々を思い出します。
Q.最後に何かひとこと
大学生時代は人生の夏休みとよく言われますが、本当に自分の好きなこと、やりたいことに自由に時間を費やすことが出来ます。自分のすべきことを見失わない程度にキャンパスライフを楽しんでください。
生物資源科学部生命環境学科生命科学コースの阿部研究室と山下研究室では生殖関係の研究をしています。学んだことをいかして、胚培養士の仕事をしている方もおられます。関心のある方はホームページをのぞいてみてください。
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